羊蹄山
■7月16日(土) 東京駅−八戸駅−青森駅−木古内駅−真狩登山口(車中泊) ■7月17日(日) 真狩登山口-9合目避難小屋−羊蹄山−真狩登山口
夜行バスで青森まで行き、津軽海峡線に乗り継いで青函トンネルを通過し、10時30分に木古内駅に到着。前日に母に電話で「山に行くから車貸して」と言っておいたら、駅の出口を出ると同時に母と兄貴の車2台がやってきて、母は僕に車を預けて兄貴の車に乗り換え、2人で函館に用事を足しに向かっていった。久し振りの再開なのに僅か5分でお別れなのは何とも寂しい気もするが、明日会えるのでまぁよいだろう。車の中には今晩と明日の朝食べるオニギリが沢山用意されていて、実家に帰省するなんて言いながら結局山に登りに来ている馬鹿息子にいつもながら協力してくれて母親には本当に感謝である。
国道五号線を札幌方面に4時間程車を走らせ、事故も無く羊蹄山の登山口がある真狩村に到着。さすがに連休だけあって、ネズミ捕りやら覆面パトカーが沢山出動しており、道端にスピード違反で捕まったドライバーが沢山いた。明日登る真狩登山口にさっさと行って休んでも良かったのだが、日暮れまで時間があるので、日本百名水が湧くふきだし公園に明日の登山で飲む水を汲みに行く。ふきだし公園からは晴れていれば立派な羊蹄山を望めるのだが、山頂部はガスガスで裾野しか見えなかった。
尻別岳は夫婦の山であり、遠い昔にアイヌの人達は羊蹄山を女山のマチネシリ、尻別岳を男山のピンネシリと呼んでいたそうである。という事なので、予定では日が暮れる前に尻別岳に登って、山頂から明日昇る羊蹄山を眺めてやろうと思っていたのだが、山頂部に雲がかかっており、登る気が失せてしまった。
真狩登山口がある真狩村は農業と酪農の町であり、広大な畑が至るところにあるのだが、丁度じゃがいもの花が満開であり、風景写真を撮るなどして暇を潰す。写真撮影が終わり、登山口に向かおうとした道沿いに温泉があったので入ってみると、露天風呂にびっくりだ。風呂自体はどこにでもあるような感じの風呂なのだが、それよりも景色が凄い。露天風呂からは目の前に羊蹄山がどーんと広がり(ガスってたけど)、羊蹄山から登った後でこの露天風呂から雄大な羊蹄山を眺めると最高だろうなぁ。
露天風呂を後にして、細川たかしの記念碑(真狩村は歌手の細川たかしの出身地なのだ)を見てから真狩登山口のある真狩野営場に到着。真狩野営場は炊事場にシャワーもあり結構立派な野営場だ。こんな事ならテントを持ってくればよかった。今回はテントを持ってきていないので、登山者用駐車場に車を停めて晩御飯のおにぎりを食べてひっそりと車内で朝を迎えた。
5時に登山者用駐車場を出発して、真狩登山口に到着するも付近はガスガスでちょっとがっかり。でも小さな頃から何度も下界から見上げてきた立派な羊蹄山に、この機会に登らないのはアホだ。羊蹄山にはまた来る事もあるだろうから、次の安全登山に繋げるためにも登る事とする。
ちなみに写真は帰りに撮影したものです。
これ以上無い位ガスガスの中、樹林帯の登山道を登る。
1時間程登って五合目に到着。この頃には付近のガスは無くなってきた。
五合目から少し行くと見晴らしが良くなり、遠くまで見渡せるようになってきた。下界は雲に覆われて何も見えなかったが、かなり遠くに雲から顔を出した山々が見えたのだが、大雪山だろうか?下界の雲が取れてくれれば最高なんだけどな〜。
9合目の分岐点に到着。羊蹄山=花というイメージは無かったのだが、避難小屋付近には沢山の高山植物が咲いていてびっくりだ。特に黄色いエゾカンゾウの花が最盛期を迎えており、写真では伝わらないがとても綺麗だった。そのまま山頂に向かってもよかったのだが、時間に余裕があるので羊蹄小屋の見学に向かう事にした。
結局2時間半程で避難小屋に到着。こんな事なら昨日の内にここまで登ってしまえばよかった。休憩しなけりゃ2時間程で登れるので、十分昨日の内に登って来られたのに。と言うのも下山者が「いや〜、今朝の山頂からのご来光は最高だったよ〜、30年羊蹄山に登っている地元の方が中々見られない光景だって言ってたよ〜」なんて言うもんだから悔しかったのである。
小屋内は見ての通り結構狭い。100名泊まれると聞いていたので大きな小屋を想像していたが、本当にここに100名も収容出来るのだろうか?
9合目の分岐点に戻り、山頂を目指し、火口壁に到達。羊蹄山の山頂は富士山の山頂と同じくお鉢巡りが出来る。お鉢巡りは本来時計回りが正式らしいが、現在いる地点から最高地点までは反時計回りで向かったほうが近いので、反時計回りで山頂を目指す。
【08:45 羊蹄山 山頂】 パノラマ写真を見る
羊蹄山の山頂に到着。火口壁に到達してからは、吹きさらしであるため風がかなり強く、パノラマ写真を撮影しようと三脚を立てるも三脚から手を離すと倒れてしまう程だ。山頂からは北海道の大展望を楽しみにしていたのだが、山頂部は晴れているものの下界は雲に覆われていて何も見えなかった。何とかパノラマ写真を撮り終え、珍しく山頂で記念撮影。ちなみにこれだけ山に登っていても山頂で記念撮影したのは4,5回しかないので自分にとっては貴重な写真だ。
お鉢巡りをしていると、小さな生き物が登山道を駆け走っており、観察していると、何とリスである。リスって木のある所で生活しているもんだと思っていたら、そうでもないらしい。こんな所で何を食べて生活しているのか謎である。下山するまで何回かリスに出会うが、カメラを取り出そうとしているとすぐに逃げてしまうので、結局写真は一枚も撮れなかった。
旧避難小屋跡に到着。土台だけが残っており、歴史を感じさせる。この辺からは岩内町とその先に日本海が見えるらしいのだが、見えなくてちょっと残念だ。ま、また来るからいいけど。
花の種類はよく分からないが、沢山咲いていてとても綺麗だった。
お鉢巡り完了。この時間帯には沢山の登山者で山頂部は人で一杯だ。やはり朝早く登るが正解だ。ダイナミックな火口を目に焼き付けて、あとは下山するだけだ。
どんどん人が登ってくる、さすが百名山だ。ちなみに下山中に何人かの人と話をしたが、みな本州から来ており、北海道民とはこの山で一度も話をしていないのが、何とも百名山らしいところだ。
今更遅いのだが、下界が見えてきた。見えているのは多分真狩村だ。晴れていればその遥か先に日高山脈が見えるのだろうなぁ。
樹林帯の登山道をかっ飛ばして下山し、真狩登山口に到着。やっと我が故郷の北海道の1座を登り終えて、しかも小さな頃から見上げて来た羊蹄山に登る事が出来て満足だ。
出発時は空いていた登山者用駐車場には沢山の車が停まっていた。後は温泉に入って昼飯を食べて実家に帰るだけだ。とは言ってもここから4時間半程運転しないと実家に辿り着けない。う〜ん北海道は広過ぎる程広いなぁ。
昨日の内に下調べしておいたじゃがいも畑に行き、花が咲くじゃがいも畑と羊蹄山の写真を撮ろうとしたのだが、今度は山頂部に雲がかかってしまい、何とも中途半端な写真になってしまった。
パノラマ写真を見る
帰りに車を走らせていると、道路沿いに「秘湯薬師温泉」とデカデカと看板が掲げられていたので行ってみる。自販機で代金の300円を支払い、中に入ってみると混浴の露天風呂と男女別々の内湯の2つがあり、透明な内湯に入ると浴槽がプール並に深い風呂でびっくりだ。そして木の壁に穴が開いていたので覗いてみると、隣の女性用の内風呂が見えたのにもびっくりだ。混浴の露天風呂といい覗き穴といい女性はこの温泉に入る際には気を付けたほうがいいかもしれない。
国道5号線を函館方面に向かって延々と車を走らせていると、さすがにケツが痛くなってきたので、大沼公園にある日暮山展望台で日本二百名山の渡島駒ヶ岳を見ながら休憩。この後は更に1時間半程車を走らせて、実家の福島町に帰省した。