鹿島槍ヶ岳・五竜岳

■6月24日(金)
八王子駅-信濃大町駅-爺ヶ岳登山口-登山道(石畳付近にてビバーク)
■6月25日(土)
石畳-種池山荘-爺ヶ岳-冷池山荘-布引岳-鹿島槍ヶ岳-キレット小屋(テント泊)
■6月26日(日)
キレット小屋-北尾根ノ頭-五竜岳-アルプス平駅-遠見駅-十郎の湯-飯森駅-信濃大町駅-塩尻駅-八王子駅


2日目に戻る
6月26日(日)/3日目
【05:39 キレット小屋を出発】

時計のアラームが3:30に鳴り、外を確認するも、付近は霧に覆われており、テントを濡らしていた。30分置きに起きて外を確認するが、相変わらずガスガスなので、「今回も五竜岳の展望は望めないのか〜」と諦めムードでテントを撤収し、キレット小屋を出発。

【06:03 五竜岳を目指す】

天気予報では富山・長野両県共に夕方まで晴れの予報であったのだが、稜線上はガスに覆われていて見通しが悪い。樹林帯の登山道でこのような状態で歩くと恐らくイライラしただろうが、このルートは起伏が激しくバリエーションに富んでおり、暇しない のだ。そして僕のお気に入りのルートなので、ガスガスでも気分良く歩く事ができた。

【06:53 北尾根ノ頭】

北尾根ノ頭に到着するも、視界は益々悪くなり、もう何も見えないので、休憩して先に進む。

【07:41 ガスが抜け、立山連峰が顔を出す】

既に諦めムードで五竜岳に向かっていたのだが、時間が経つにつれ、どんどん雲が抜けていき、遠くまで見通せるようになってきた。

【08:25 あと少しで五竜岳】

ガスが完全に抜け、G5・G4と通過すると、一人の男性とすれ違う。ちなみに鹿島槍ヶ岳〜五竜岳間ですれ違った人間はこの方1名だけ だ。キレット小屋は来週末からオープンであり、昨日は無人だったので、恐らくオープン準備に向かう小屋の関係者だったではなかろうか?昨日幕営禁止のキレット小屋にテント泊した事もあり、特に会話も せずすれ違った。

G4のパノラマ写真を見る

G5のパノラマ写真を見る

【08:30 ウルップソウと立山連峰】

登山道脇にはウルップソウの他、高山植物が沢山咲いており、歩いていて気分が良い。

【09:02 五竜岳】

五竜岳手前の急傾斜を登り詰め、山頂部に到達。今日は相変わらずスカっと晴れず、見通しが悪いが、一通りの山々を眺む事が出来たので大満足だ。後立山連峰北部の白馬岳方面を望むと、まだまだ先に広大な尾根は続いており、休みさえあればこのまま日本海の親不知まで歩きたい思いだった。

パノラマ写真を見る

【09:54 五竜山荘へ向かう】

五竜山荘へ向かう途中で長野側の斜面は完全に雲に覆われてしまった。相変わらず長野側から雲が湧くので、この山域の天候パターンが大体分かってきた。雲は湧いてきたが、後は下るだけ なので何の心配もなく下山する。

【10:04 五竜山荘】

五竜山荘に到着し、缶ジュースを買って山荘前の休憩所で昼食タイム。

【10:20 残雪残る遠見尾根を下るパーティー】

五竜山荘前の休憩所から、残雪豊富に残る遠見尾根を下るパーティーを見学。歩きっぷりを見る限り、腰が引けて雪山馴れしていない感じで何度も転んでおり、見ているこちらがヒヤヒヤしてしまった。

【10:31 滑落現場を目撃!】

TVドラマ等で食事中に衝撃的な出来事が発生すると、手からフォークなどを落としたりするシーンがあるが、あれは本当だ。先程見学していたパーティーの内の一人が雪の斜面を50m以上滑落し、食べていた菓子パンを落としてしまったのだ。とりあえず急いで小屋に向かって従業員を呼びに行くと、従業員が双眼鏡を持ってやって来て現場を確認。滑落した方は数分固まっていたが、仲間が現場に駆けつけると自力で立ち上がる姿が見えたので、従業員共々ホッと一安心。従業員に聞くと、先週も爺さんが一人滑落したらしく、この程度の滑落は慣れっこのようだった。ちなみに左の写真左上にパーティーの面々、右下の雪の斜面の黒い点が滑落者だ。目で見る限りかなりの距離を滑落したが、斜面に岩が出ていなかった事が幸いして怪我は無かったようだ。あー、ヒヤヒヤした。

【10:42 白岳直下をトラバース】

山荘の従業員に聞くと、先程滑落したメンバーが下った白岳経由の尾根沿いで下るよりも、「白岳直下をトラバースしたほうが早いし安全だよ」と言われたので、その通りに白岳直下をトラバースする事にした。見た目は大した事なさそうだったので、アイゼンを付けるかどうか迷ったが、ザックの上蓋に軽アイゼンを入れており、すぐに取り出せる状態だったのでとりあえず軽アイゼンを装着して下る事とした。

 

【11:05 急斜面にビビる】

僕の人生でこれほど恐怖に襲われた事はない。五竜山荘から見た限りでは大した斜度ではなさそうだったのだが、歩いてみると結構な斜度があり、完全にビビってしまった。しかも雪の状態は最悪のシャーベットで、軽アイゼンなんて全く意味が無い。12本爪アイゼンはザックの奥に入れていたため、面倒臭がって軽アイゼンを選択した自分を恨む。そして先程滑落した方は斜度が緩くなった所で自動的に止まったが、このトラバース道ではコケたら恐らく谷底真っ逆さまだろうから、とにかく「コケたら終わり、コケたら終わりなんだぞ!」と自分に言い聞かせて一歩一歩慎重に下る。山荘から僕を見ると恐らく腰が引けていたのだろうなぁ。あー、恥ずかしかった。
【11:12 トラバース完了】

ふ〜、何とかコケずにトラバース完了。ビビりまくって下ったので、夏道なら数分の所を30分もかかってしまった。ちなみに持って来ていた12本爪アイゼンを装着していれば何ら問題なかったのだが。このような事もあるので、登山口に「要ピッケル、要アイゼン」と書かれた警告板が置かれているのだ。何のために今まで山に登ってきたのか、冬に雪山を経験してきたのか少し反省。このトラバースは本当に怖いので、少しでも爪の多いアイゼンを装着して下ってください。

【11:26 トラバース箇所を振返り見る】

遠見尾根を下る際に後ろを振り返ると、先程のトラバースした斜面の全体を見る事が出来た。本当にコケたら谷底真逆さまで、山荘の従業員はトラバースしろと言ったが、こうやって見ると白岳の尾根沿いを下ったほうが良かったような気もする。気局どっちが良いのかは分からなかった。

11:38 遠見尾根を進む】

遠見尾根を進んでいると、滑落したパーティーに追い付き「お疲れ様です」と声をかけるも返事は無い。恐らく挨拶する余裕も無いのだろうから、追い越させてもらい、さっさと先に進む事とした。心配して小屋の従業員まで呼んだのにな〜。

【12:23 中遠見山】

遠見尾根の各ピークからは五竜岳や鹿島槍ヶ岳の展望を望めるのだが、山頂部は雲に隠れて全容を望む事は出来なかった。今度は厳冬期にこの辺まで登り(五竜岳は厳しいのでパス)、真っ白な五竜岳・鹿島槍ヶ岳の展望を望んでやろう。それにしても遠見尾根は異常に虫が多く、この山旅一の虫の多さに嫌気が差してしまった。どこを見ても虫虫虫といった感じで、目や鼻や口に虫が入りそうで気持ち悪かった。

【13:10 地蔵ノ頭】

白馬三山の展望が良い地蔵ノ頭に到着。夏山の午後は雲が湧くのは仕方が無く、前回同様白馬三山の展望は望めなかった。でもここまで来ればゴールは間近なので、気が楽になった。
【13:17  五竜アルプス山野草園】

五竜アルプス山野草園の歩道を下るが、花は全くと言っていいほど咲いていなかった。時期が少し早かったのかな〜。
【13:24 ロープウェー アルプス平駅】

高山植物も咲いていないため、観光客の姿も少なく、何だか寂しい感じだった。暑くてずっと食べたかったソフトクリームを食べ、ロープウェーに乗り下界まで楽して下る。

【十郎の湯】

ロープウェーとおみ駅に到着。汗だくで、このまま電車に乗ると他の方々に迷惑なので、売店の従業員に教えて貰った温泉の十郎の湯で一風呂浴びて着替える。日焼けで皮膚が痛くて長く湯船に使っていられなかったが、やっぱり温泉は良いものだ

【15:35 飯森駅】

温泉内の食堂で 美味しい手打ち蕎麦を食べて、座敷でゆったりしてから飯森駅にやってきたが、単線でしかも無人なのでびっくりした。(とか言いつつ自分の田舎は電車すら走っていなかったりするのだが・・・。)座敷でゆったりしてしまったおかげで、電車は数分前に出発してしまっており、結局家に着いたのは21:30になってしまった。