谷川岳
■3月20日(日) 土合口駅−天神平駅−肩の小屋−トマノ耳−オキノ耳−トマノ耳−熊穴沢避難小屋−天神平駅−土合口駅
首都高速の大渋滞により出発時間が遅れたものの、深夜2時過ぎに谷川岳ロープウェーの屋内駐車場に到着。しんごさん、運転お疲れ様であります!車内で3時間程仮眠し、5時に起き出して朝食と身支度を整え、谷川岳ロープウェー乗り場に向かう。空は快晴の青空であり、谷川岳山頂からの展望に期待がかかる。
ロープウェーで一気に標高を稼ぎ、天神平駅に到着。駅から少し登ると、白毛門の山容を望める見晴らしの良い展望所に辿り着く。快晴の青い空と雪をまとった白毛門のコントラストが最高であり、思わず何度もシャッターを切る。ここから先はトレースがばっちりなのでアイゼンのみで登ろうと思ったが、安達太良山の教訓から、念の為にアイゼンの上に更にワカンを履いて登る事にした。
先行者のトレースに導かれ、天神尾根を目指す。トレースはしっかりとあり、沢山の先行者に踏まれて階段状になっているため、ワカンもスノーシューも不要な程であった。
天神尾根に到達し、パノラマ写真を撮りながらまさこさんと共にしんごさんを待っていたのだが、いつまで経っても黄色いウェアを着るしんごさんの姿が見当たらない。それもそのはずで、余りの晴天に既にウェアを脱いで先に進んでおり、「おーい、こっちだー」のしんごさんの呼ぶ声にやっと気が付き、しんごさんの元へ向かう。
先程までの快晴の青空も、西の新潟側から雲がやって来て、山頂到着時点での天候が危うくなってきた。それを察したしんごさんから「パノラマ写真を優先して登ってね」とのお言葉を頂いたので、遠慮なく単独で山頂に向かう。何気に今日は3時間しか寝ていないにも関わらず、体調が完璧で足が軽い。休憩無しでもこのままどこまでも歩けそうな感じがして、快適なペースで山頂に向かう。
山頂からの展望とパノラマ写真の為なら何のそのと、休憩無しで20人程追い抜かして一気に肩の小屋までやってきた。肩の小屋は雪に埋まっているかと思っていたのだが、中で休憩する人の姿まで見えたので、緊急時の避難小屋として使えそうだ。
肩ノ広場の案内板にはえびのしっぽがびっしりと付いていた。ピッケルでえびのしっぽを削り取りたい衝動に駆られるが、今後やって来る登山者の被写体を破壊するのは忍びないので、我慢して山頂に進む。
新潟側からやって来た雲は青空を覆い隠してしまったが、遠くの富士山が見える程視界は良く、山頂からは360度の大パノラマが広がっていた。「谷川岳は近くて良き山」、まさしくこの言葉通りの良き山からの大展望をパノラマ写真に収める事が出来たので大満足だ。
肩の小屋辺りでしんごさんとまさこさまと合流し、トマノ耳を経由してオキノ耳へとやって来た。「あの雪庇の上に乗ったら雪崩れるだろうなぁ、怖ぇなぁ」と思いながら、オキノ耳へと移動するが、尾根上にあるトレースの通りに進めば全く問題は無く、意外と簡単にオキノ耳にやって来られた。さて、この素晴らしい展望をパノラマ写真に収めようと思うが、三脚をトマノ耳に置きっぱなしでここまでやって来てしまい、仕方が無く雪から半分顔を出した木の杭の平らな部分を利用してパノラマ写真の撮影に成功した。
トマノ耳で昼食を食べ終え下山する。余りにも簡単に山頂に着いてしまい、時間もたっぷりあるので、下山は休憩しまくりのゆっくりペースで下山する。天神尾根の俎ー山稜の展望が良い場所で休憩していると、まさこさまが他の登山者に話掛けられており、特製名刺を配っていた。さすが大人気HPで、「もしかしてまさこさまですか?」と聞かれていたそうだ。
写真の雪面から飛び出ている部分は、手袋を拾ってあげて仲良くなったラーメン屋のおかみさん曰く、熊穴沢避難小屋の屋根の一部だそうだ。屋根の一部には「450cm」と書いてあり、どうやらこの辺の積雪は4m50cmもの雪に覆われているようだ。
熊穴沢ノ頭付近の斜面は雪洞掘りに適していると、事前に情報を仕入れていたので、付近を散策すると、もぬけのからとなった3人がギリギリ入れる大きさの雪洞を発見。
雪洞は防音・防風に優れているため、中は結構暖かい。雪山=雪洞というイメージを持っており、興味があったため、自分で掘らずとも中に入れてラッキーだ。僕のザックの中には緊急時用としてスノースコップが入っているが、こんなもん一人で掘ったら何時間かかるのだろうと思い、掘る事すら試すのを諦めた。
下山時は右側の視界に入る俎ー山稜であるが、太陽の光を浴びて一段と輝いており、何とも格好が良い尾根である。
デジタルズームで西黒沢付近の雪崩の跡を撮影。深い根を張る大木も雪崩の威力にはかなわないようだ。
天神尾根を下り、天神平駅に向かう。朝の時点では登山者のトレースは綺麗に一本で繋がっていたが、下山時には雪面は登山者のつぼ足で辺り一面ボコボコに穴が開いており、スキーヤー泣かせの斜面となっていた。
怪我も無く無事に天神平駅に到着。アイゼンを外し、ロープウェーに乗ると、明日登る予定の白毛門が相変わらず素晴らしい山容を見せ付けていた。
2日目に続く