白馬三山(白馬岳・杓子岳・鑓ヶ岳)


■7月31日(土)
国分寺駅−白馬駅−栂池高原−栂池自然園−天狗原−乗鞍岳−白馬大池山荘−三国境−白馬岳−
白馬山荘−頂上宿舎(テント泊)
■8月1日(日)
頂上宿舎−白馬岳−頂上宿舎−杓子岳−鑓ヶ岳−鑓温泉−猿倉−白馬駅−国分寺駅


1日目  
【05:44 白馬駅】

夜行列車のムーンライト信州で早朝に白馬駅に到着。前回の教訓から座席で眠る際にエアー枕を利用したところ、寝違いを起こすこともなく朝を迎える事ができた。駅前ではタクシーの運転手が客引きをしまくっていたのだが、バスで行っても大して時間的には変わらないので、バスを利用して栂池高原に向かう。

【06:30 栂池高原ゴンドラリフト】

栂池高原でゴンドラに乗り、文明の力を借りて標高を稼ぐ。我々は平日は働いており、山に行く時間も限られるので、利用できるものはどんどん利用する。これが僕のスタンスである。
 

【07:41 白馬三山が見える】

栂池自然園でお土産用に白馬三山のパノラマ写真が売っていたのだが、これを見て「こんなもん買わなくても俺はパノラマ写真を撮れるのだ!」と僕のパノラマ写真魂に火が付いた。販売されているパノラマ写真の撮影地点を探すが、中々見つからない。流石に商売だけあって、最高の構図であり、僕にはその地点は探せずがっかりだ。恐らく藪こぎでもしない限り撮影場所には辿り着けないのだろう。

【08:02 天狗原】

木道を歩き、若干の湿地帯がある天狗原に到着。尾瀬のように大湿原ではなく、微妙だった。

【08:37 雪田の横断】

雪田を横断して乗鞍岳への道を進む。僅かな横断なので、軽アイゼンを付ける程ではなく、慎重に歩けば問題なかった。

【08:49 雷鳥を目撃】

ガスが出始めたので、雷鳥に出会える予感がし、辺りを見渡すと遠くに雷鳥を見つけた。ハイマツに逃げる一歩手前で16倍のデジタルズームを使って何とか撮影する事が出来た。何ともプリティである。

【08:51 乗鞍岳山頂】

山頂という感じはしないが、大きなケルンのある乗鞍岳に到着。

【09:10 白馬大池山荘】

山にいるのに波の音が聞こえ始め、目の前のガスが抜けると、そこは白馬大池だった。だが、湖畔には洗剤の泡がプカプカ浮いており何とも残念だった。

【10:27 雷鳥坂を登る】

雷鳥坂と言う位だから、雷鳥との出会いを期待するが、どこにも雷鳥はいない。雷鳥には出会えなかったが、歩いていて気持ちの良い稜線だ。
 

【11:58 三国境】

新潟・富山・長野県の境界線の三国境に到着。200名山の雪倉岳へ向かう方々と暫し山話をして先へ進む。

【13:00 白馬岳山頂】

ガスガスの白馬岳の山頂に到着。これで、3連続山頂でガスガスだ。雨が降らないだけマシだが、救いはラジオの「明日は晴れ」の予報だ。前回の登山でガスは簡単に取れるものではない事が分かったのだが、やっぱり意味無く山頂で「晴れるのでは」と期待して待ってしまう。

【13:29 白馬山荘】 パノラマ写真を見る

宿泊店員1,500人でシーズンには郵便局まで開局される白馬山荘に到着。それにしてもこんなに山奥なのに1,500人も宿泊出来るとは凄い。僕の田舎の総人口が6,000人だから総人口の四分の一が泊まる事が出来るのだ。う〜ん、凄い。

【村営頂上宿舎テント場】

天気が良ければ明日もう一度白馬岳に登りたいので、山頂に近い白馬山荘にテントを張りたかったが、テント場が無いので、山荘を少し行った所にある村営頂上宿舎のテント場に宿泊する事にした。


2日目
【04:50 白馬岳山頂】 パノラマ写真を見る

夜明け前の4時にテントを出ると、星空が広がっていたので、カメラと三脚だけを持って再度白馬岳の山頂へ向かう。白馬岳の山頂からは360度のパノラマは勿論素晴らしいが、モルゲンロートに包まれた剱岳は最高に素晴らしく何度もシャッターを切った。

【09:09 杓子岳に向かう】

頂上宿舎のテント場に戻り、テントを撤収して杓子岳に向かう。途中の丸山の展望所では単独のカメラマンがおり、ファインダー越しに山の一部を切り取る姿が格好良く見えた。

【杓子岳山頂】 パノラマ写真を見る

巻き道もあり、杓子岳に登らなくても先に進めたのだが、それでは白馬三山を制覇したことにはならないので、ガレ場の急登を登る。杓子岳の山頂からは白馬岳に立山連峰の展望が最高で、長野県側の雲海のシチュエーションのおかげで、白馬岳よりも良いパノラマ写真を撮影する事が出来た。

【09:10 鑓ヶ岳山頂】 パノラマ写真を見る

鑓ヶ岳山頂に到達し、これで白馬三山制覇だ。杓子岳同様、鑓ヶ岳は立山連峰に後立山連峰の最高の展望所だ。遠くにうっすらだが槍ヶ岳も見えており、休みと時間さえあれば、このまま後立山連峰を縦走したい思いだ。

【11:00 鑓温泉小屋】

鑓温泉手前の登山道は岩盤の上に水が流れており、滑るので注意が必要だ。そんな登山道なのに、20人もの山慣れしていないガイド登山隊が前にいるもんだから、渋滞で大混雑だった。そもそもガイドは一人しかおらず先頭にいるので、後方の渋滞など目もくれないのだ。後ろでメンバーが滑落したらどうするのだろうか?後方の状態も確認出来ないガイドなど、金目当てのロクなガイドではないだろう。鑓温泉は温泉だけあって、辺り一面湯気で覆われていた。風呂に入ってさっぱりしても、これから猿倉までの下山で汗だくになるだろうから、入るのは諦めて先に進む。

【11:11 足湯】

鑓温泉を下るとすぐに「標高日本一かな?」と書かれた足湯を発見。汗で靴下も濡れていたので、新しい物に取り替えるついでに足湯に浸かってみた。足湯に浸ると血行が良くなったのか、何だか足裏の疲れが取れたような気がして、下山まで快適に歩く事が出来た。面倒くさがらずに一度試して見る事をお勧めしたい。

【11:30 花と雪渓】

鑓温泉を過ぎるとアーチ状になった雪渓があり、その下を雪解け水が流れていた。登山道ではないので問題無いが、この間のニュースでアーチ状の雪渓の真上に立って事故を起こしたパーティーがいたので、気をつけたいものだ。

【11:41 辺り一面お花畑】

花の名前は分からないが、辺り一面小さな黄色い花が咲き乱れていた。

【キヌガサソウ】

あまりにもこの花の名前が気になったので、近くで休憩していた人に尋ねると「キヌガサソウだよ〜」と教えてくれた。今まで高山植物を見ても余り興味が無かったのだが、何故かこの花には惹かれてしまった。

【アサギマダラ】

季節による長距離移動(渡り)をするアサギマダラを目撃。こんな小さな体で台湾から鹿児島まで渡ってしまうのだから、凄いもんだ。

14:17 猿倉荘】

ゆっくりと高山植物や昆虫の写真を撮影しながら下ると猿倉荘に到着。山荘でスイカを二切れ購入して高速で食べていると、視線を感じ、小さな子供が羨ましそうに僕をじーっと見ていた。「食べる?」と聞くと、親が「余計な事しないで下さい」とでも言わんばかりに子供を連れて山荘を去っていった。知らない人から物を貰ってはいけませんとよく言われるが、何だか悲しくなった・・・。

1日目はガスガスだったが、2日目はついに北アルプスの展望を望む事が出来たので最高だ。正直あんな素晴らしい展望を見てしまうと低山に行く気がしない。低山にも良い所はあるのだが、今年の登山シーズンはまだ見ぬ展望を眺めにアルプスに通う事にしよう。