日程・行程

2007年6月17日(日) 晴れ

谷地温泉⇒猿倉温泉⇒矢櫃萢⇒乗鞍岳入口⇒地獄峠⇒駒ヶ峰入口⇒櫛ヶ峰入口⇒櫛ヶ峰 / ピストン

記録

[04:32 谷地温泉]

3時30分に起きて、4時30分に谷地温泉を出発。谷地湿原を覗いてみると、黒森山の上から朝日が上がっていて眩しかった。

[04:59 猿倉温泉入口]

谷地温泉から30分程車道を歩くと、猿倉温泉の入口に到着。

[05:05 猿倉温泉]

猿倉温泉入口から5分程車道を進むと、猿倉温泉に到着。建物横には温泉の蒸気が噴出していた。

[05:09 旧道コース登山口]

温泉の建物を右に行くと、登山者用の休憩所とトイレがあり、更にその先に登山口らしき道を発見。だが猿倉温泉には「山道コース」と「旧道コース」の2つの登山口があり、本当にこの登山口が僕が歩きたい「旧道コース」かどうかは怪しい。たまたま地元のタケノコ採りのおじさんが出発準備をしており、念のため道を確認したがこちらで間違いはないようだ。昨日と違い不安にならずに旧道コース登山口から櫛ヶ峰を目指す。

[05:15 平坦な道を行く]

最初のうちは、平坦な樹林帯の登山道を進む。

[05:22 藪漕ぎ]

さっきまでのいわゆる普通の登山道から笹薮が煩い登山道に変化して、笹薮を掻き分けながら進む。

[05:34 熊鈴]

八甲田連峰の熊の生息数は少ないと聞いていたが、熊がいないわけではないので、念のためにここで熊鈴を付ける。ちなみにこの熊鈴は、ICI石井スポーツで売っている一番大きな熊鈴であり、非常に音は煩く、小鳥のさえずりなど掻き消してしまう程だ。本当は静かな道を歩くのが好きなのだが、熊が怖いので致し方ない。

[05:38 倒木多し]

旧道コースは倒木も多い。倒木をまたぐのは問題ないのだが、かがむとなると、ザックが大きく重いので疲れてしんどい。

[05:58 藪漕ぎ]

事前に調べて藪漕ぎがある事は知っていたが、想像以上の藪漕ぎだ。踏み跡は笹薮の下にあるので、笹薮を掻き分けて確認しながら進む。

[06:17 矢櫃萢(やびつやち)]

樹林帯が切れると、目の前には矢櫃萢と呼ばれる湿原が現れる。湿原にはチングルマが咲いていた。

[06:27 矢櫃橋]

矢櫃萢から少し進むと、コンクリート製の矢櫃橋が現れる。今までは殆ど平坦な道だったが、ここからは南に向けて登り始める。

[06:58 枝が邪魔]

踏み跡らしきものの上には、雪の重みで曲がった木々が生い茂っており、体やザックに絡み付いて非常にウザイ。

[07:16 松次郎清水]

道なんだか沢なんだか分からないような水が流れる道を進んでいると、南八甲田連峰一美味しいと言われる「松次郎清水」の水場に到着。飲んでみると、確かに美味い。お茶やジュースを持ってきているが、美味しいので空の水筒に水を詰めて先に進む。

[07:23 乗鞍岳入口]

松次郎清水から少し行くと、水が流れる大きな音が聞こえてきて、乗倉岳入口に到着。もう少し早く到着すると思っていたのだが、地図タイム通りで、中々ペースが上がらない。

[07:31 乗鞍岳入口付近の湿原]

乗鞍岳入口の分岐からすぐの所には湿原があり、テント泊装備のザックが3つデポされていた。この先の道は不安なので櫛ヶ峰方面に進んでいてくれると助かるんだけどなー。この先進んでもまた戻ってくるので、僕もここにザックをデポして、ザックの上蓋をサブザックにして(MILLETのGRAND
CAPUCINは上蓋がサブザックになる)、櫛ヶ峰に向かう。

[07:59 猿倉岳方面を望む]

地獄峠に向かう途中の雪渓からは、猿倉岳とその先に高田大岳(多分)が見えた。

[08:21 藪漕ぎ]

もう藪漕ぎだらけで、一人で「どんだけー」と呆れながら笹薮を掻き分けて進む。藪漕ぎだけならよいのだが、道には水が流れてぬかるんでいるので、登山靴よりも長靴で歩きたかった。

[08:26 湿地帯を進む]

笹薮から開放されると、ミズバショウが咲く湿地帯を通過。小さな看板には湿原には入り込まないように記載されているが、もうどこが道なんだか分からないので、一番道に影響が少ない水溜りをズボズボ歩きながら先に進む。

[08:30 地獄峠]

地獄峠という場所に到着するが、どこにも地獄を感じさせるものは無かった。

[08:31 地獄峠付近の池塘]

地獄峠から黄瀬沼に向かう道に少し入ると、池塘があった。残念ながら高山植物は咲いていないが、これから夏山シーズンに向けて沢山咲くのだろう。

[08:44 駒ヶ峰入口]

駒ヶ峰入口の指示棒は笹薮に埋もれていた。笹薮を刈り込むか指示棒を移動しないと、あと数年でこの指示棒は笹藪に埋もれてしまいそうだった。

[09:08 池塘群を望む]

駒ヶ峰からは残雪箇所が多く、道が見えないので進む方向にだけ気を付けて先に進む。残雪の左サイドには池塘が広がるが、これが黄瀬萢なのかな?

[09:14 櫛ヶ峰入口]

残雪の道が終わると、櫛ヶ峰入口に到着。

[09:18 木道を進む]

櫛ヶ峰入口から少し行くと木道が現れ、道迷いする事はないので助かった。

[09:22 チングルマ]

木道のサイドにはチングルマが沢山咲いていて、歩くどころではない。

[09:25 櫛ヶ峰を望む]

高山植物を見ながら木道を進んでいると、目の前に残雪が残る櫛ヶ峰がドーンと飛び込んできた。

[09:27 木道とチングルマ]

チングルマが咲きまくっていて、木道がチングルマで埋もれそうだ。

[09:28 チングルマとイワカガミ]

付近は湿原となっているので、いくらでも咲くところはあるのだが、何故か木道のサイドに一番多く花が咲いていた。木道の繋ぎ目のスペースにまでイワカガミやらチングルマが咲いていて、何だか面白い光景だった。

[09:34 チングルマの群生と櫛ヶ峰]

余りにも素晴らしいので、歩くのを止めて暫く櫛ヶ峰を眺めながらボーっとしていた。

[09:45 道間違い]

木道が終わり、沢を越えると残雪が現れ、ここで道間違い。下の写真の木々の間に櫛ヶ峰が見える笹薮に飛び込むのが正解なのだが、何を思ったのか足跡を頼りに右側に進んでしまい、このあと進んで戻ってを繰り返して40分位は道に迷ってウロウロしていた。ちなみにこの後で山頂から下山してきた男性が足跡の張本人である事が分かるが、男性には罪は無い。ちゃんとルートを確認せずに踏み跡だけでルートを判断した僕が悪いのだ。

(↑この写真は下山時に撮影したものです。)

[10:52 残雪の急斜面を登る]

身の丈以上の笹薮⇒残雪を繰り返して進むと、山頂へと続く残雪がビッシリと残る急斜面が現れる。

[11:00 北八甲田連峰を望む]

急斜面をキックステップを使いながら登っていると、右側に北八甲田連峰が見えたので写真を撮影。

[11:27 櫛ヶ峰 山頂]

残雪の斜面をひたすら直登で頑張って登りきると、櫛ヶ峰に到着。山頂には、駒ヶ岳入口で出会った地元の夫婦がいてちょっとびっくり。話を聞くと、到着したのは11時前だそうで、恐らく僕が迷っている際に追い越されたのだろう。櫛ヶ峰の山頂は360度の大展望が広がり、北は北八甲田連峰や青森市街、西は岩木山、東は南八甲田連峰の東部の山々、南は十和田湖とその先に岩手山などが見え、文句の付けようが無い大展望だ。


櫛ヶ峰山頂のパノラマ写真を見る1
櫛ヶ峰山頂のパノラマ写真を見る2櫛ヶ峰山頂のパノラマ写真を見る3

北には、北八甲田連峰の展望が広がり、昨日登った八甲田大岳の展望もバッチリだ。

東には、黄瀬萢とその先に乗鞍岳が見えた。今度は猿倉温泉から乗鞍岳に登って蔦温泉に下ってみたい。

西には、岩木山が見えたが霞んでいてはっきりとは見られなかった。

南には、十和田湖とその先に岩手山が見えた。

[12:01 櫛ヶ峰を下る]

山頂で30分程休憩してから下山する。下山時に気付いたのだが、登りでは写真左側の残雪を直登して山頂に向かったが、実は残雪のサイドに写真の登山道があり、無駄な苦労をしていたみたいでがっくりだ。

[12:08 あっという間に残雪の斜面を下る]

登りで苦労したこの残雪ゾーンも、下るとあっという間だ。残雪から笹薮に入ろうとすると、登山グループが現れて道を聞いてきたので、教えてから下山する。

[12:18 迷路]

今回のルートは殆ど赤布が巻かれていないのだが、ここだけはしっかりと巻かれていた。正直なところ、残雪が無ければ踏み跡が残っているだろうから迷うことはないと思うが、赤布が巻かれていなければここでもまた迷っていただろう。

[12:22 倒木を掻き分けて進む]

ただでさえ笹薮に覆われていて大変なのに、倒木まであるもんだから道が本当に正しいのか疑ってしまう。

[12:28 チングルマと木道]

再び木道エリアまで戻ってきて、ここまでくればもう迷う事もないだろう。登りの際には余裕が無く、高山植物の写真は余り撮影出来なかったので、撮影しまくりながら下山する。

[12:29 ワタスゲと櫛ヶ峰]

さらば櫛ヶ峰。登山を始めて現在5年目だが、今まで登った山で一番難しいというか困難な山だった。2週間前に登った秩父の和名倉山は点線ルートだったが、僕自身の感覚ではその10倍は困難な山だった。

[12:31 イワイチョウ]

昨日に引き続き、イワイチョウが咲いていた。

[12:32 チングルマ]

さすがに北八甲田連峰も南八甲田連峰も、咲いている花の種類は一緒らしく、チングルマが群生しまくっていた。

[12:33 オオカメノキ]

こちらはオオカメノキ。

[13:10 地獄峠]

再び地獄峠を通過。

[14:35 乗鞍岳入口]

乗鞍岳に戻ってきて、デポしたザックを回収して下山する。ちなみに途中の沢で足を踏み外して思い切り股下まで水没。スパッツのお陰で登山靴への水の浸入は少しで済んだが、靴下が濡れているのでスペアに履き替えてから下山する。

[14:35 矢櫃橋]

矢櫃橋で写真を撮影しようとレンズキャップを外そうとするが、キャップがPLフィルターにめり込んでいて外れない。途中の松次郎清水でもコケたのだが、その際にぶつけてキャップがフィルターにめり込んだようだ。保護フィルターをしていたので、レンズそのものを傷付けずに済んだが、一コケで7千円のPLフィルターを失ったのは痛い。あー、勿体無い。

[15:43 高田大岳を望む]

高田大岳が見えると、登山口の猿倉温泉は近い。

[15:50 猿倉温泉]

何とか遭難せずに、猿倉温泉に無事到着。さっそく汗を流そうと、猿倉温泉に寄ろうとするが、「日帰り入浴は15時までです」と張り紙が張ってあり、ショック。仕方が無いのでボディーシートで汗を拭きまくって応急処置をするが、やっぱり何だか気持ち悪い。今思えば谷地温泉まで歩いて、速攻で風呂に入ればバスに間に合ったのだが、今更言ってももう遅いか。

[16:58 猿倉温泉バス停]

猿倉温泉のバス停に向かう途中で、僕の真横にトラックが止まり、トラックの運転手さんが「おにっちゃん、どごさいぐ?」と声をかけてくれた。すぐさま「青森駅です」と答え、「やったー、何もせずにヒッチハイク完了か?」と思っていたら、運転手さんから帰ってきた言葉は「あおもりえぎが~、はぢのへだったらのへでいぐのにな~」であり、がっくりだ。でも、昨日の下総さんといい、東北の人の優しさや温かさを感じられて何だか嬉しかった。

[17:22 酸ヶ湯温泉]

青森駅行きの観光バスは、酸ヶ湯温泉で10分間休憩するのだが、10分では風呂にも入れないので逆に辛かった。

[17:22 八甲田大岳を望む]

酸ヶ湯温泉の建物の上には八甲田大岳が見えていた。八甲田山は帰省がてら登るチャンスはこれからもあるので、今度はシーズンを変えて登る事にしよう。

この後はバスで青森駅まで移動し、結局我慢しきれずにタクシーで駅近くの銭湯に移動。再び青森駅前に戻り、駅前の長内食堂でホタテの刺身定食と郷土料理の「けの汁」を食べてから夜行バスに乗って東京に戻った。