日程・行程

2007年6月16日(土) 曇りのち晴れ

酸ヶ湯温泉⇒下毛無岱⇒上毛無岱⇒大岳鞍部避難小屋⇒八甲田大岳⇒仙人岱⇒酸ヶ湯温泉⇒<車>⇒谷地温泉(テント泊)

記録

[07:34 青森駅]

上野駅発の夜行バスに乗って青森駅までやってきた。JRバスの「ラフォーレ号」であれば、6時台に到着して十和田湖行き7時30分発のバスに乗れたのだが、僕が乗った弘南バスの「パンダ号」が到着したのはその僅か4分後で非常に惜しかった。ちなみに、パンダ号は往復で1万円。安っ!

[07:49 朝食]

次の十和田湖行きのバスは8時40分発で、だいぶ時間があるので駅中食堂でほっけ焼き定食を食べて腹ごしらえ。まいうーだった。

[08:32 十和田湖行きのバスに乗る]

JRバスの待合所で酸ヶ湯温泉までのチケット(1,300円)を購入し、8時40分発の十和田湖行きのバスに乗る。
それにしても、待合所にある自販機でお茶を買ったら、自販機が「じぇんこ忘れんなや~」と喋るもんだからびっくらこいた。ちなみに「じぇんこ」とは「お金」の事。昔よく爺ちゃんに「じぇんこけるからこっちさこい(お金あげるからこっちに来なさい。)」と言ってもらってたな~。

[09:18 萱野高原]

十和田湖行きのバスの車内では各ポイントごとに案内放送が流れており、ここ萱野高原でも「左が前嶽、右が田茂萢岳、真中が赤倉岳と井戸岳です」と放送が流れているのだが、ガスで
真中に見えるはずの赤倉岳と井戸岳は見えなかった。青森市内方面はピーカンなのだが八甲田山方面は曇っており、「青森までやって来たのにもしかして展望見られないのかーっ?」とちょっと暗くなった。

[09:22 萱野茶屋]

さすが観光バスで、萱野茶屋で10分間休憩。萱野茶屋の前には無料の「かやの三杯茶」が用意されており、一杯飲むと三年長生きし、二杯飲むと六年長生きし、三杯飲むと死ぬまで長生きするらしく、皆お茶を飲みまくっていた。

[09:51 酸ヶ湯温泉]

酸ヶ湯温泉に到着。
晴れていれば酸ヶ湯温泉の建物の上に大岳が見えるらしいのだが、ガスって見えねー。「青森まで来れば梅雨の影響も少しは少ないだろう」という僕の目論見は脆くも崩れさった
ようだ。

[09:51 辰五郎清水]

こちらは酸ヶ湯温泉の前にある辰五郎清水。「標高1,200mからの自然湧水です」と書いてあった。

[10:16 毛無岱方面の登山口から大岳へ向かう]

酸ヶ湯温泉の建物の左側にある毛無岱方面の登山口から大岳へ向かう。ちなみに毛無岱方面への登山口がよくわからずに付近をウロウロ。昭文社の「山と高原地図」には、バス停から車道を青森市内方面に300m程
戻った箇所に毛無岱方面への登山口があるように記載されているのだが、車道を戻っても登山口など現れず、結局この登山口に戻ってきてここから大岳に向かう。
(この時点ではこの登山口が本当に毛無岱方面の登山口かは分からなかった。)

[10:21 酸ヶ湯温泉方面を望む]

登山口を少し登って後ろを振り向くと、今登っている登山道が毛無岱方面の登山道で間違いない事がやっと分かった。写真の上部の車が沢山とまっている場所の左側に仙人岱方面の登山道があり、写真下の酸ヶ湯温泉の建物下の土の平地が毛無岱方面の登山口だ
。ちなみにタケノコを取っていた地元の人にも確認したのだが、逆に「毛無岱って何?」と利かれてしまい、やっぱり地元の人でも山に登る人ではないと登山口なんて分からないようだ。バスを利用して大岳に登る方は気を付けてください。つーか、こんなの迷うのは僕だけだと思いますが・・・。

[10:33 城ヶ倉温泉からの登山道との合流点]

城ヶ倉温泉からの登山道との合流点を通過。登山道の両脇に広がる笹薮の中にはタケノコ取りを楽しむ方々がいて、笹薮がガサガサと揺れるので熊かと思ってびびりました。人間かと思って安心していて熊が出てきたら怖いだろうな。

[10:38 ミズバショウ]

登山道脇の湿地帯にはミズバショウが咲いていた。

[10:45 木の階段を登る]

木の階段を登って標高を稼ぐ。

[10:48 ミネザクラ]

木の階段を登ると登山道は平地となり、歩くのが楽になる。ミネザクラが咲いていた。

[10:51 木道]

土の登山道から木道となり、木道脇にはチングルマが沢山咲いており、歩いていて気分が良い。

[10:52 チングルマ]

湿原を埋め尽くす程ではないが、付近にはチングルマが沢山咲いていた。

[10:52 下毛無岱(しもけなしたい)]

下毛無岱から大岳を望むが、ガスがかかっていて大岳は見えねー。くっそー、こうなったら高山植物を楽しんでやるー!

[10:54 ワタスゲ]

初めてワタスゲを見たので、嬉しくてワタをフサフサしまくりました。
ごめんね、ワタスゲ。

[10:57 イワカガミ]

下毛無岱にはイワカガミも沢山咲いていた。

[10:57 イワイチョウ]

こちらはイワイチョウ。花びらの周りがギザギザしていているのが特徴的だった。

[11:00 ショウジョウバカマ]

ショウジョウバカマをズームアップ。

[11:01 チングルマとショウジョウバカマ]

チングルマとショウジョウバカマのコラボ。

[11:02 チングルマ]

チングルマをズームアップ。んー、めんこい。

[11:06 テラス]

木道途中には立派なテラスがあって登山者達が休憩していた。
いつもならこういった所でパノラマ写真を撮影するのだが、大岳も見えず気分が乗らないので、撮影せずに先に進む。

[11:11 毛無岱ヒュッテ]

木道上から毛無岱ヒュッテを撮影(ブレブレですが)。地図には「荒廃」と書いてあったが泊まれるのかな?ヒュッテに行く道も分からないので、見学せずにそのまま通過。

[11:13 急な階段]

下毛無岱が終わり、上毛無岱へと続く急な階段を登る。歩幅が合わなくて1段ずつ登っても1段飛ばして登ってもどちらも疲れた。

[11:15 下毛無岱を望む]

階段途中から下毛無岱を望む。やっぱり湿原は花も綺麗だし、歩くのも楽なので良いなー。

[11:26 上毛無岱]

階段を登りきると、今度は上毛無岱の湿原が現れる。だんだんと大岳の山頂部にかかっている雲が取れ始めて、ちょっとだけ晴れる事を期待。

[11:35 ワタスゲの花?]

これはワタスゲの花かな?それとも他の高山植物?知っている人がいましたら、教えてくださいませ。

[11:38 田茂萢岳方面との合流点]

八甲田ロープウェー方面や田茂萢岳方面との合流点を通過。

[11:48 天気は回復傾向]

田茂萢岳方面との合流点から少し行くと木道が終わり、樹林帯の登山道を登ると大岳の展望が広がる残雪の広場に到着。今更だがここでスパッツを付けていると、大岳山頂のガスが取れだし
、ついに目の前に大岳の展望が広がってきた。もうここで気分は最高だ。

[11:54 コヨウラクツツジ]

初めて見たコヨウラクツツジ。面白い形をしているなー。

[11:59 イワナシ]

初めて見る高山植物がどんどん現れて超楽しい。これはイワナシ。

[12:06 ミツバオウレン]

可愛らしいミツバオウレン。

[12:20 大岳鞍部避難小屋]

高山植物を撮影しながら登っているうちに、いつの間にか大岳鞍部避難小屋に到着していた。

避難小屋はめちゃくちゃ綺麗で、中にはトイレもあった。置きスキーまであったので、
山スキー時には有効活用できるのかな?避難小屋前では、先程山頂から降りてきたツアー登山者の方々が沢山おり休憩していた。このままでいけば山頂はガラガラかな?ちょっと期待。

これは何度も見た事がある。避難小屋の前に咲いていたミヤマキンバイ。
先程から一緒に歩いている下総さん夫妻と、高山植物の本を広げて花の名前を確認しまくって楽しかった。

避難小屋前からチングルマの群生とその先に大岳

[11:54 コヨウラクツツジ]

初めて見たコヨウラクツツジ。面白い形をしているなー。

[11:59 イワナシ]

初めて見る高山植物がどんどん現れて超楽しい。これはイワナシ。

[12:06 ミツバオウレン]

可愛らしいミツバオウレン。

[12:20 大岳鞍部避難小屋]

高山植物を撮影しながら登っているうちに、いつの間にか大岳鞍部避難小屋に到着していた。

避難小屋はめちゃくちゃ綺麗で、中にはトイレもあった。置きスキーまであったので、
山スキー時には有効活用できるのかな?避難小屋前では、先程山頂から降りてきたツアー登山者の方々が沢山おり休憩していた。このままでいけば山頂はガラガラかな?ちょっと期待。

これは何度も見た事がある。避難小屋の前に咲いていたミヤマキンバイ。
先程から一緒に歩いている下総さん夫妻と、高山植物の本を広げて花の名前を確認しまくって楽しかった。

避難小屋前からチングルマの群生とその先に大岳

[12:44 ツルアジサイ?オオカメノキ?]

これはツルアジサイかな?オオカメノキかな?うーん。

[12:46 残雪の急斜面を登る]

避難小屋左側にある山頂への登山道を進むと、すぐに残雪の急斜面が現れ、キックステップしながら登る。

[12:54 井戸岳を望む]

残雪の急斜面が終わり、後ろを振り向くと井戸岳の大きな山容を望む事ができた。八甲田山は大岳以外もどれも良い山容だ。

[12:58 コメバツガザクラ]

ボケボケで申し訳ないが、これまた初めて見るコメバツガザクラが咲いていた。

[13:04 山頂は近い]

山頂直下は道が整備されていて、左右に咲く高山植物を見ながら山頂に向かう。

[13:05 八甲田大岳 山頂]

出発時点でかかっていた山頂の雲も取れて、山頂には360度の大展望が広がっていた。山頂からは主要な山々の展望は見えているが、僕が一番楽しみにしていたのは我が故郷の北海道の展望だ。北海道らしきものが見えていたので、地元の山座同定スペシャリストの方に北海道らしきものに指を指して聞いてみると「あれは下北半島だねー」と言われ、北海道は見えなかった。でも、これだけ展望を望めれば大満足だー。

八甲田大岳北面のパノラマ写真を見る

左から雛岳、高田大岳、小岳

八甲田大岳東面のパノラマ写真を見る1八甲田大岳東面のパノラマ写真を見る2

こちらは明日登る予定の南八甲田連峰方面の展望。

八甲田大岳南面のパノラマ写真を見る

こちらは青森市内と青森港の展望。手前の大岳の斜面にはミヤマキンバイが沢山咲いていた。

八甲田大岳西面のパノラマ写真を見る

こちらは、2004年に登った岩木山。明日は岩木山に登ろうかなと一瞬迷ったが、既に一度登っているし展望も見た事があるので、やっぱり明日は南八甲田に登る事にした。

[14:10 鏡池]

ぶろうさんの行程と同じく、大岳の後は高田大岳に登って谷地温泉に下ろうかなと思っていたのだが、下総さん夫妻からの「一緒に酸ヶ湯に降りるのなら谷地温泉まで送ってあげるよ」と甘い誘惑に負けて、酸ヶ湯温泉に下山する事にした。こちらは、山頂直下にある鏡池。今思えば鏡池という位なのだから、池に八甲田大岳が写った写真を撮影してくればよかったが、今更言っても遅い。

[14:11 タマゴ]

鏡池には何の生物かわからないが巨大なタマゴが浮いていた。小さい頃にサンショウウオのタマゴは採った事があるが、こんな形ではなかったので、蛙か何かのタマゴなのかな?

[14:13 南八甲田連峰]

南八甲田連峰の展望を見ながら、仙人岱へと下る。手前のピークは硫黄岳。

[14:24 ベニバナイチゴ]

仙人岱に下る途中でベニバナイチゴが咲いていた。

[14:31 尻セードで下る]

八甲田大岳の山頂直下は雪が無いのだが、小岳への分岐上部は残雪が沢山。下総さん夫妻はザックからシートを取り出して、尻セードで下っていて超気持ち良さそうだった。

[14:37 雪に埋もれた標識]

残雪は1m位かな。

[14:38 小岳分岐]

小岳分岐より、小岳を望む。小さい岳と書いて「小岳」というが、中々に立派な山容だ。

[14:39 仙人岱]

残雪の道が終わると木道へと変わり、すぐに仙人岱に到着。地図には「高山植物が見事」と書いてあるが、高山植物は全然咲いていなかった。

仙人岱の看板にはこう書いてあった。んー、悲しい事だ。

以前この平坦地は湿原でしたが、登山者に踏み荒らされ消失してしまい、今は小岳寄りにわずかに残るだけとなってしまいました。

仙人岱には「八甲田清水」の水場もあり、美味しかった。

[14:42 仙人岱避難小屋]

仙人岱避難小屋へと続く木道を横目にして、酸ヶ湯温泉へと下る。

[14:43 ヒナザクラ]

ちょっとボケボケだけどヒナザクラを撮影。花びらが厚くて何だか作り物みたいだった。

[14:53 ???]

これは何という名の高山植物だろう。後で調べても分からなかった。

[14:55 川]

八甲田の湧水が流れる川を横目に酸ヶ湯温泉へと下る。

[14:59 噴気に注意]

硫黄臭い地帯を通過。温泉タマゴが食べたくなった。

[15:02 橋を渡る]

頼りない橋を渡って対岸に向かう。

[15:11 タケノコをGET]

途中の笹薮で根曲がり竹のタケノコを採取。下総さんは既に登る途中で採ってきているので、手伝ってもらって今日の晩御飯の足しになる位の量だけを採取した。ちなみに東北は分からないが、北海道でタケノコと言えばこの根曲がり竹の子供をタケノコと言い、世間一般で言うあの太いタケノコ(孟宗竹)は北海道では採れない。(Wikipediaには孟宗竹は函館以南に広く分布すると書いてあるが、僕は見た事がない。)

[15:54 仙人岱方面の登山口]

高山植物を楽しみながら、樹林帯の道を下りきると、仙人岱へと向かう登山口に到着。登山口近くに停めてある下総さんの車で谷地温泉に向かう。

[16:30位 谷地温泉]

「谷地温泉」で下総さんと一緒に汗を流し、下総さん夫妻とはここでお別れ。下総さん、送って頂き本当にありがとうございました。

ちなみにこの谷地温泉だが、「日本三秘湯」の一つであり、残りの二つは、北海道のニセコにある「薬師温泉」と、徳島県の「祖谷温泉」だそうだ。薬師温泉には羊蹄山の帰りに入った事があるので、いつか祖谷温泉にも行って日本三秘湯をコンプリートしようっと。谷地温泉はオススメで、内風呂には38度の透明な温泉と42度の乳白色の温泉があり、超気持ち良かった。ただシャワーは無く、桶に普通の蛇口からお湯と水を入れて程よい温度にしなければならないのがちょっと面倒くさいが、秘湯なのでこれ位は我慢だろう。(シャンプーとボディーソープは置いてあり、400円でした。)

温泉前の展望台からは谷地湿原が広がり、レンゲツツジとコバイケイソウとその先に黒森山の展望が見えた。

谷地温泉の方に許可を取って、温泉前の高台(高田大岳の登山口付近)にテントを張らせてもらって、今日はここで一夜を明かす。

今日の旅はこれで終わりではない。登山の際に採取したタケノコを使って、晩御飯のバリエーションを増やすのだー。

タケノコの皮を剥いたら、当たり前だが量が少し減った。もう少し採ってくればよかった。

下総さんに「タケノコは、ミソ仕立てのタケノコ汁にすると美味しいよ」と教えてもらったので、谷地温泉の売店で売っていた野菜入りの味噌を買って、持ってきていた出汁の素を入れて、タケノコ汁が完成。売店で買った味噌は少し甘すぎたのだが、即席で作ったにしては中々よい味だった。

カレーの中にタケノコを入れたらどういう味がするのか確かめてみた。カレー自体は美味いのだが、カレーにタケノコは合うんだか合わないんだか分からない微妙な感じだった。

一番美味かったのが、地元のおばちゃんに教えてもらったタケノコの直火焼きだ。タケノコにフォークを刺してガスバーナーで炙り、皮を剥いて塩をかけて食べてみたら超美味かった。やっぱり料理は「シンプルイズベスト」なのだ。

という事で八甲田山の一日目が終わり、明日は南八甲田の最高峰である「櫛ヶ峰」登山だ。明日の朝は4時出発を予定しているので、食事を食べて20時位には眠りについた。

備忘録

弘南バス パンダ号(上野~青森駅) : 10,000円(往復)
青森駅~酸ヶ湯温泉間バス : 1,300円
猿倉温泉~青森駅間バス : 1,670円
交通費合計 : 12,970円