日程・行程

8月7日(土)
国分寺駅-高尾駅-甲府駅-登山口-夜叉神峠-杖立峠-苺平-南御室小屋(小屋泊)

8月8日(日)
南御室小屋-砂払岳-薬師岳-観音岳-地蔵岳-鳳凰小屋-燕頭山-御座石鉱泉-韮崎駅-国分寺駅

1日目の記録

北アルプスの穂高岳に向かうため立川駅に向かったのだが、国分寺駅で乗換えがスムーズに行かずに夜行列車「ムーンライト信州」に乗り遅れてしまった。「やべー!」と思うが乗り遅れてしまったものは仕方が無い。このまま家に戻ってもよいが、何だかそれも悔しいので目的地を北岳に変更し、今夜の内に甲府に少しでも近付こうと中央線で山梨方面を目指す。が、到着した高尾駅では既に大月行きの最終電車が既に発車した旨のアナウンスが流れており、更には新宿方面に向かう電車も終わっており、進むも戻るも無理となってしまい、結局高尾駅でステーションビバークする事となった。

高尾駅

駅内のベンチかどこかで仮眠しようとするが、高尾駅は最終の電車が発車すると駅入り口のシャッターが降りてしまうらしく駅員に外に追い出されてしまった。駅前は既に最終電車も終わり人気が無いので、所気にせず駅前にある屋根付の駐輪場の空きスペースにテントを張り、本日の寝床とした。

06:45 甲府駅

高尾駅から始発電車を乗り継ぎ甲府駅に到着。既に4:30の広河原行きのバスは発車した後で、次のバスの時間が気になっていたのだが、時刻表を見ると8:30まで無い事が分かりがっくり。次のバスまで2時間近くもあり、これ以上出発が遅れると登山計画(元々計画していなかったが)自体が潰れかねないので、タクシーで相乗りしてくれる人を探す。辺りを見回すとご年配の男性2人組がベンチに座っており、相乗りの件を話すと男性2人組も8:30までバスが無く困っていた様子であり、「夜叉神峠までなら相乗りOK」との返事を頂き、急遽タクシーで夜叉神峠に向かう事となった。ちなみに、「北岳に登る予定はどこいった?」とか言ってはいけない(笑)。

07:50 夜叉神峠登山口

男性2人組と相乗りタクシーで夜叉神峠登山口に向かう。男性2人組は、奈良県から夜行バスで甲府まで来たとの事で「是非とも今回の山行は成功させたい」と言っていた。夜叉神峠登山口に到着し、タクシー代の8,000円を割り勘で支払い、男性2人組に「後で山小屋で会いましょう」と伝え、それぞれ登山口から夜叉神峠を目指す。

08:57 夜叉神峠

樹林帯の登山道を登りつめると北岳を含む白根三山の展望が良い夜叉神峠に到着。夜叉神峠から白根三山を望むと雲がかかっており、付近からもモクモク雲が湧いてきていた。今後の天候が気になりながら先に進む。

夜叉神峠(夜叉神峠小屋)のパノラマ写真を見る

10:50 杖立峠?

杖立峠?に到着すると、辺り一面黒っぽい蝶が飛んでいた。今回の山行でこの蝶を見たのはこの場所だけだったのだが、何故この蝶はこの場所にしか居なかったのだろうか?特に花が咲いているわけではなく、その辺の草むらと変わらなかったのだが・・・。

10:59 蝶ではなく蛾だった → やっぱり蝶でした

ザックに止まっている蝶を観察していると、全体の色も暗めで地味だし、胴体は太目だし、静止時に羽を開きっぱなしなので、これは蝶ではなく蛾だ → ベニヒカゲという蝶でした。昔田舎で蛾が大発生した記憶が頭に根付いているので蛾は苦手である。

南御室小屋

苺平付近から雲行きが怪しくなり、雨が降り始め、しまいには雷が鳴り始めて「ドカーン」と近くの山に雷が落ちた。こんなに雷の音を近くに感じたのは初めてで、びびりながら登山道を進み、何とか雷に当たらずに南御室小屋に到着する事ができた。この大雨なのでこれ以上先に進むのは止めてここに一泊する事にする。テント泊の予定だったが、大雨でテントを張るどころではないため、小屋に素泊まりをお願いすると、水場のすぐ隣にある5人が寝泊り可能な離れに案内してもらい、ここで一夜を過ごす事となった。暫くすると、岡山大学の職員の方々4名がやってきて、夕飯時になると料理や酒をご馳走になり、とても楽しい一夜となった。

2日目の記録

06:13 南御室小屋を出発

離れの素泊り小屋を出ると快晴であり、太陽が強烈な日差しを浴びせていた。岡山大学の職員の方々は今日中に岡山に戻らねばならないらしく、ここに荷物をデポして観音岳をピストンしに向かった。

06:45 ガマ石

南御室小屋から少し行った所に「ガマ石」と呼ばれる石があったのだが、全くガマには見えなかった。

07:23 砂払岳

砂払岳に到着し後ろを振り返ると、雲海の上に富士山が浮いており大興奮。こんな風景を見られるのだから山は止められない。穂高岳よりこっちに来てよかったと思った。

砂払岳のパノラマ写真を見る

07:46 薬師ヶ岳

薬師岳からは北岳の展望が素晴らしい。今頃北岳の山頂からもこちらを眺めている方がきっとおり、鳳凰三山の展望が素晴らしいと言っているかもしれない。1月前に北岳には登ったが、ガスって何も見えなかった。僕も早く北岳山頂からの展望を望みたいものだ。

薬師ヶ岳のパノラマ写真を見る

08:23 観音ヶ岳

既に東の谷側から雲が上がってきて富士山の展望は閉ざされたが、観音岳の山頂からは赤抜沢ノ頭と地蔵岳オベリスクの展望が素晴らしかった。中央アルプスの宝剣岳同様、山頂から剣が飛び出たような山頂で何とも格好が良い。

観音ヶ岳のパノラマ写真を見る

09:37 天然の盆栽

赤抜沢ノ頭に向かう途中で、盆栽好きのうちの親父に見せてあげたい程立派な天然の盆栽が登山道に生えていた。幹がボロボロでいつ枯れてもおかしくない程なのに物凄い生命力である。僕がこの盆栽をじっくり観察していると、昨日タクシーで相乗りした男性2人組がやって来て、盆栽の前で写真を撮ってくれた。「よければ後で写真送って下さいね」とメールアドレスを書いて渡したが、パソコンの話はよく分かっていなかったので、住所を書いて渡すべきだったと後で後悔した。

11:13 地蔵ヶ岳

地蔵ヶ岳に到着すると、すぐそばに天にも突き上げる程のオベリスクが見事に聳え立っていた。オベリスクに登らなくても地蔵岳に登ったと言えるかどうかは分からないが、登ってもどうせガスで良いパノラマ写真は撮れないだろうから、あまり食いつかなかった。

地蔵ヶ岳のパノラマ写真を見る

11:20 オベリスクに挑む

男性2人組の一人がオベリスクに挑んでおり、心配なので降りて来るまでもう一人の男性と見守る事にした。結局、写真に写っている箇所で断念して降りて来たが、ナイスファイトである。

11:37 ホシガラス

鳳凰小屋に向かおうとするとホシガラスが必死で何かを食べており、一緒に下っていた男性2人組みの一人が、ハイマツの実の食べカスを持ってきて答えを教えてくれた。

12:15 鳳凰小屋

鳳凰小屋で、冷水に冷やされたサイダーを買って休憩。テント場には南御室小屋でテント泊していた女子大の山岳部が、ここでもテントを張って賑やかにしていた。小屋から少し行くと沢があり、ここで沢に頭を突っ込んでさっぱりしてから下山する事とした。

13:25 燕頭山

鳳凰小屋から先は、なだらかの下りと急な下りが織り交ぜられた御座石鉱泉コースと滝を見られるドンドコ沢コースの2コースがあり、ドンドコ沢コースでは、最近登山道で怪我人が出て騒ぎになった話をすれ違った登山者から聞いていたので、どちらかというと安全な御座石鉱泉コースを選択した。ちなみに鳳凰小屋からの標高差は1,300mあり、かなりの傾斜があるので膝の悪い登山者はかなり大変そうだった。

15:00 御座石鉱泉

15時台のバスに乗ろうと思えば間に合ったのだが、綺麗な体で電車に乗って帰りたいので、御座石鉱泉で風呂に入ってから帰る事にした。だが、その風呂は2,3人入ると湯船は一杯であり、また、ボイラーが不調なのかシャワーもお湯が出たり出なかったりと中々クセのある風呂だった。風呂から上がり畳敷きの休憩所で仮眠して17時頃になると、男性2人組の一人が到着し、もう一人の男性によろしくと伝えバス停に向かった。

甲斐犬のクロ

御座石鉱泉には甲斐犬のクロと雑種のシロの2頭の犬がおり、クロだけが鎖に繋げられて、シロは放し飼いにされていた。御座石鉱泉の主人に聞くと、「両方放し飼いにすると一緒に遊びに行ったまま帰ってこなくなる」のでクロは鎖に繋げているのだそうだ。バス停では主人とシロが見送りに来てくれて、手を振ってお別れして韮崎駅へ向かった。