日程・行程

2003年6月7日(土) 曇り

東日原バス停-稲村岩-鷹ノ巣山-水根山-六ツ石山-水根バス停

記録

富士登山が来月に控えているため、是非とも事前に標高の高い山に登っておきたいものだ。早速「奥多摩・奥秩父を登る」という本で東京近郊の標高の高い山を調べたところ、東京都最高峰2017mの雲取山がピックアップされたが、1泊2日コースのために断念。ということで代わりに雲取山に隣接する標高1736mの鷹ノ巣山に日帰り登山に行く事とした。

JR青梅線終点の奥多摩駅で下車する。駅のホームはリュックを背負った登山者達で一杯だ。土曜の朝だというのに都心の通勤ラッシュ並みの混雑で、ホームから改札まで物凄い列が出来ていた。やっとの思いで駅の改札を抜け、東日原行きのバスを見付けるが既に満員。次のバスまで1時間もあるのでガッカリするが、運良く目の前に停まっていた臨時便のバスのドアが開き、苦労せずに座って乗る事ができた。並ばずとも座る事が出来たのでかなりお得な気分になる。臨時便のバスも結局満員になり、これ以上は乗れないといった所でバスが発車。東日原までの車道はカーブが多くて曲がる度に気持ち悪くなるが、具合が悪くなる前に何とか東日原バス停に到着した。


稲村岩を望む。

住居裏の道路を通り登山口に向かう。登山口からは沢道が続くが、一緒にバスを降りた登山者が前に沢山おり、ペースが遅いためにストレスを感じながら歩く。ちなみに前回の登山中に道端で拾った木を杖代わりにしたところ、思いのほか使える事が分かったため、今回は登山用のストックを購入して持って来ている。登山を始めてまだ3座目の初心者であるが、ストックを持つと何だか登山家の仲間入りが出来たような気がして張り切って歩く。沢道を過ぎると樹林帯の登山道に変化し、登山口から1時間程で稲村岩直下に到着。稲村岩は登る事が可能で、急な岩肌にへばりついて手を使いながら登る。稲村岩の頂上は木が邪魔をして視界は良くは無かったが、木々の間から新緑に萌える山々望む事ができた。稲村岩の上部は狭く、後から続々と人が登ってくるため、満員となってしまったため、早々に稲村岩直下まで戻る事とする。

稲村岩直下から鷹ノ巣山までの岩村岩尾根と呼ばれる登山道は延々と急登が続く。ストックを手にして張り切ってここまで歩いて来たが、途中で足が止まる。どうやら朝食をまともに食べて来なかったのが原因でバテてしまったようだ。バテている上に無理をして急な道を登っていると、今度は顔が熱っぽくなってきて限界が近い事が分かる。こうなると休憩しないと回復しないのだが、休憩する場所も無く、仕方がなく我慢して登る。数分歩いて休憩を何度も繰り返すと何とか頂上に到着する事ができた。

鷹ノ巣山のパノラマ写真を見る

鷹ノ巣山の山頂は広く、晴れていれば富士山を望める絶好の展望地だ。

鷹ノ巣山の頂上は思ったより広く、既に沢山の人達が到着して昼食を楽しんでいた。鷹ノ巣山の頂上では晴れていれば富士山が望めるはずだが、霧で富士山は全く見えない。展望が駄目ならば食事と、シートを敷いて疲れた体を休めながら昼食を食べる。昼食を食べると体力も回復して急に元気が出てきた。元気が出てきたのだが山頂は余りにも寒く、じっとしていると体温を奪われてしまうため、記念写真を撮って早々に下山する事とする。


新緑に咲くツツジはとても綺麗。

鷹ノ巣山を下る道沿いにはツツジが沢山咲いていた。霧の中にポツンと浮かぶツツジの赤色は幻想的でとても綺麗だ。ツツジを見ながら下ると水根山に到着。水根山は案内板が無ければ見過ごしてしまいそうなピークだ。六つ石山への道を歩いていると、携帯電話サイズの動物の足跡を発見する。前回出会ったイノシシだろうか、それとも鹿だろうか?まぁ何にせよ足跡があるという事はこの付近は動物の住処である事は間違いない。動物との出会いを期待して先へ進む。

アップダウンをいくつか繰り返して六つ石山に到着すると、霧が晴れてきた。山頂からの展望を期待するが、我々に待ち受けていたものは、山頂からの展望でも野生動物でもなく、異常なまでの数のハチだ。六つ石山の山頂には小さなハチが無数に飛び交っており、妙に僕の黒髪にばかりハチがたかる。現に茶髪にはハチがたからなかったので、ハチは黒色に対しての攻撃性が強いというのはどうやら本当のようだ。ハチから逃げるために走ったりしてみたが、行先でもまたすぐに別のハチが僕の頭にたかるので、結局写真を一枚も撮れずに退散する事となってしまった。


鹿の親子。

六ツ石山の下りでは鹿の親子に遭遇する。子供はバンビのように小さく可愛い。鹿がこちらに気付くと警戒してこちらをジーっと見つめているため、こちらも負けじとジーっと見つめる。何とか写真を撮りたいと思うが、こちらが騒ぐと鹿は逃げてしまう。こんな時に登場するのは僕が愛用しているデジカメ「ニコンCoolPix995」である。このカメラはレンズ部分が回転式で、カメラを目線まで持っていかなくても低位置で撮影出来るのだ。鹿を驚かさないようにそーっとカメラを取り出して何とか撮影を済ます。


梅林から奥多摩湖を望む。

鹿の親子とお別れをし、六つ石山を下ると梅林に辿りつく。梅林からは眼下に奥多摩湖が広がり、登山終了も間近である事が分かる。梅林では地面に沢山の大きな青梅が落ちており、試しに落ちている綺麗な梅をかじって食べてみたところ、少し渋いが店で売っているカリカリ梅と同じ味がした。梅林を通り過ぎ、コスモスなど沢山の花が咲いている民家の間を進み、車道を下ると水根バス停に到着した。

今回の登山では、ご飯を食べずに登った事で、いわゆる「シャリバテ」となってしまった。次回からはちゃんとご飯を食べてから山に登ろう。なお、鷹ノ巣山の登山口と頂上までの標高差は約1000mであるが、富士山の五合目登山口と頂上までの標高差は約1700mもある。この程度の山でこんなにヒーヒー言っている人間が、本当に富士山に登る事が出来るのだろうか?こんな状態で不安になりながら次回、本番の富士山に挑む事となった。