登った山

富士山(3,776m)

日程

2006年3月19日~20日

1日目の記録

飛び石4連休。唐松岳に行こうかと思っていたのだが、遭難騒ぎでガイドが1名死亡。これにより今週末は単独行者包囲網が敷かれそうな雰囲気があるので、富士登山に変更だ。

13:49

富士吉田駅からタクシー(3,290円)で馬返しまでやって来た。ザックの整理をしているとバイクがやって来て、ザックを背負ってこちらに向かってくる。大学時代にバリバリの山行をこなした木村さんという方で、学生時代に訓練で富士山に来た事を思い出し、今日馬返しまでやってきたそうだ。

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13:51

木村さんと山話しながら富士山歴史の道を進む。

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13:51

一合目に到着。

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14:26

二合目に到着。登山道が凍ってきたので木村さんとは二合目手前でお別れ。

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15:04

三合目に到着。この辺から上の登山道は完璧に冬道だ。

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15:21

家で明日のためにアイゼンをヤスリでギンギンに砥いで来たので、今日は使いたくなかったのだが・・・。登山道が凍ってきたのでここでアイゼンを装着。滑って歩けないので仕方がないな。

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16:23

旧五合目の御座石小屋を通過すると、登山道を抜けて道路に出る。ここまで来れば佐藤小屋はあと少しだ。日が暮れる前に到着してほっとする。

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16:54

佐藤小屋に到着後、テントを張り終えて久々の五合目からの展望を満喫。風が強くて明日のアタックに影響が出ないか少し心配だ。

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18:54

佐藤小屋内で晩飯のカレーを作って食べて宿泊客と団欒。途中で6合目で訓練中に足首の骨を折った男性を含む山岳会の方が駆け込んで来てびっくりだ。6合目からはシート搬送で降ろして来たそうだ。山小屋の主人が心配するも、このまま馬返しまで降ろすとの事。骨を折った人も了承済みなのでこれ以上は口は挟めない。今日富士山に登頂したエキスパートの男性曰く「俺がリーダーだったら、今日は佐藤小屋に停めて明日富士スバルライン経由で救急車で降ろす」との事だ。宿泊客の食事の時間になり、皆いなくなったのでテントに戻る。

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19:07

日が暮れると一気に気温が下がる。手が痛くて仕方がないが折角の機会なので富士吉田の夜景を撮影。その後テントに戻って就寝。が、風が強くてテントが暴れて眠れやしない。「どこでも寝られる」事が特技の僕でも、さすがに誰かに揺すられた状態では寝られない。携帯で天気図を確認すると気圧の谷間らしく風が強いのも納得。とりあえず体力回復だけはせねばと目を閉じて頑張って寝る事にする。

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2日目の記録

05:16

結局目を閉じていただけで大して寝られなかった。03:45に起きて朝飯を食べ、05:00にテントを出る。ヘタクソな写真なので伝わらないが、いつ見ても朝焼けは綺麗なものだ。でも相変わらず風が強い。過去に強風で撤退しているので、「また今回も?」と思い始めてちょっと悲しくなる。でも折角来たのだから行ける所までは行こう。

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05:44

モルゲンロート。雪面に太陽の光が当たると本当に綺麗だ。これだけでも来た甲斐があるな。

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05:55

6合目の救護所か何か。

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05:56

6合目の救護所か何か付近から山頂方面を撮影。相変わらずこうやって見るとすぐに山頂部に到達出来そうに見えるが、実際はそうもいかない。これは写真では伝わらず、登った人間にしか分からないだろう。

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05:57

ん~綺麗だ。

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05:59

太陽とシュカブラ。ん~これまた綺麗だ。

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06:04

登れば登るほど風が強くなる。この辺ではまだ耐えられるが、この先ちょっと心配。

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06:07

自分。足が長いように見えるが、こんなには長くない。

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06:08

登れど登れども先に進まない。登山道は全て雪に埋まり、アイゼンも雪面に数センチ刺さる程度。この締まった雪面にアイゼンとピッケルが刺さる「キュッ、キュッ」って音が小気味良い。

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07:23

七合五尺の鳥居館に到着。前にここで風に耐え切れずに下山した事を思い出す。今回はあの時よりも更に風が強い。小石から小さな氷の礫が顔にバチバチ当たるのでフードをかぶりゴーグルを装着。しかし目出帽をかぶりながらゴーグルを付けるとすぐに曇ってしまい、視界が見えない。やっぱ安物は駄目なのかなぁ。仕方がないのでサングラスに変更する。

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09:19

3200m付近。もう駄目だ。風が来ると耐風姿勢を取ってその場をやり過ごすが、収まったなーと思って先に進もうとするとまた風がやってくる。進もうかなーのタイミングで雪面から足を離した瞬間に風がやって来て2度ふっ飛ばされ、自分のレベルではこれ以上は無理と判断。まだ9時なのに。12時までには山頂に到達出来そうなので超悔しい。天気は快晴でこの先もまだ持つだろうし、折角ここまで来たのだからピークに立ちたい思いはある。が、ヘタレなので下山する。ちなみにこの地点で僕の高度計では3200m。あっているか分からんけど、日本第二の標高の北岳を越えた事で下山に踏ん切りがついた。だけど家帰って調べると3200mは無さそうだな~。ま、いっか。生きて帰られたし。

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09:34

富士山は下山時の事故が多い。ついこの間もスペイン人の男性が600mもこの凍った雪面を滑落して死亡した。とにかく転んだら終わりだと思うので、雪面にアイゼンをフラットに突き刺して注意して下山する。

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10:22

急な氷の雪面地帯を抜け、もう大丈夫だ。「そういやパノラマ写真を一枚も撮っていないな」と気付き、三脚と機材を出そうとするが、三脚に取り付けておいたパノラマ用機材を紛失している事に気付く。長年僕のパノラマ撮影で活躍してきた機材なので戻って探しに行こうとするが、もう標高差500mは下って来てしまっておりどこで落としたかも分からないので諦める事にした。こういう奴がいるから富士山はゴミの山だなんて言われるんだろうな。すみません。

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10:26

さらば富士山。というが、また来週条件が良ければ来たいと思っている程なので心惜しくはない。まだ28歳。これから何度でも富士山に登るチャンスがあるので、経験を積んでいつか山頂に立ってやろう。

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10:54

無事に佐藤小屋に到着。小屋の主人に「どうだった、今回は山頂立てた?」と聞かれるが「びびって下山しました」と返答。この会話、過去にもした記憶がある。あー、早く冬の富士山の山頂に立ってパノラマ写真を撮影したい。条件が良ければ登れるのだろうが、僕には冬富士に挑戦する技量は確実に無いんだろうな。まともに山頂に立っている人はちゃんとヘルメットかぶって、山岳会で学んだロープワークだの何だのを完璧にこなしている人ばかりだ。まれにそうじゃない人もいるけれど、それは運で登っているだけだと思う。体力には自信はあるのだけど、それだけではどうにもならないので、もっと経験・技術を身に付けないといけないんだろうな。う~ん、どっかに単独行者で冬富士を楽勝に登り、自分の技術を若い者に引き継がせたいと思っている経験豊富な中高年はいないだろうか。そんな人の弟子になりたいなー。

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