2日目の記録

3時40分起床。同宿の男女ペアには昨日のうちに「明日は3時に起きて4時に出発する」旨を伝えており、シュラフの中で3時に腕時計のアラームが鳴っていたはずなのだが、気付かずに思い切り寝坊してしまう。アラームが鳴り続けて迷惑かけていたかもしれない男女ペアにこれ以上迷惑をかけられないので、隣で寝ている男女ペアを起こさないようにそーっと宿泊スペースを出てトイレのある玄関スペースに移動。外は寒そうなので、トイレの前の椅子に腰かけて朝食のクリームクロワッサンを食べていると、男女ペアが起きてきて挨拶を交わして朝日を見に外に出て行った。こちらもパンを食べ終わったところで4時25分に出発する。
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蓬ヒュッテから少し登ったところで男女ペアが朝日が昇るのを寒そうにして待っており、少し会話してから七ツ小屋山に向かう。朝露で湿った笹薮に少し濡れながら歩いていると朝日が出てきて、少しだけ朝日で赤くなった周辺の山々を撮影。太陽が上ると今度は空は真っ青。こんなに晴れていいのかという位に快晴であり、この先のまだ見たことのない景色が楽しみになってテンションが上がる。
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笹原の稜線を歩いていると、左側に上越のマッターホルンの異名をもつ大源太山が見える。槍ヶ岳のような見事な鋭鋒で寄り道したい気持ちもあるが、今の体力ではとても無理無理。大源太山は次回以降にお預けとした。蓬ヒュッテから七ツ小屋山までの笹原の道は、地図に「谷川岳の眺望よい」と書いてある位谷川岳の眺望が見事であり、何度も後ろを振り返り見ながら立ち止まって写真撮影して中々前に足が進まなかった。
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七ツ小屋山に到着。もう何度も後ろを振り返って谷川岳を撮影したが、結局七ツ小屋山の山頂から撮影した谷川岳の写真が一番だった。山頂に到着して何かどこかで似たような経験しているなぁと思ったら、大朝日岳の狐穴小屋から以東岳の間を歩いた時の感覚に似ていると思った。もちろん全く稜線の形状や起伏や距離感も違うのだが、小屋を出発すると朝日が出てきてモルゲンロートに包まれ、後ろを振り向いたら昨日歩いてきた稜線が見えて感動というシチュエーションがそっくりだったのだ。昔を懐かしみながらパノラマ写真を撮影する。
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七ツ小屋山のパノラマ写真を見る

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現在地点は馬蹄のUの字の下辺りにおり、右手に谷川岳、左手に朝日岳と最高のロケーション。すこし名残惜しいがこの先も長いので、清水峠に下る。
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清水峠に下る途中で左を見ると上越のマッターホルンの荒々しい東壁が見えた。
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七ツ小屋山から清水峠間は「こんなのあっという間だろう」とナメていたのだが、山頂直下の残雪地帯がガスっていて方向を見失ったら怖い箇所だと思った。朝なので雪が締まっているかと思いきや既にもうシャーベット状になっていて、久しぶりに見事なグリセードを決めて一人で得意気な顔をするが、誰も見ちゃいない。この残雪地帯に見事なシリセードの跡があったが、この跡が昨日出会った千葉県の夫妻の奥さんがコケて滑って出来た跡だったというのは下山時に判明する。笑
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残雪地帯を過ぎると今度は右側の斜面が崩れたエリアが現れ慎重に通過。注意エリアを過ぎて一級の登山道が復活すると、井戸跡や石垣が現れ、これの昔の姿が物凄く気になる。かつての姿を見てみたいものだ。
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ついに見えてきました、憧れの清水峠。沢山の登山者の記録でこの写真を見ていたが、写真よりも実際に目にしたほうが数倍よかった。早く降りてみたいので足早に下っていく。
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笹原を下り辿り着いた清水峠からは朝日岳から巻機山へと続くこれまた憧れの稜線の展望が丸見えで大興奮。残雪期のGWに丹後山~巻機山、巻機山~谷川岳と2回に分けて歩くのが目標であり、この角度から憧れの稜線を眺められて大満足だ。
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清水峠には「これが山小屋だったらよいのに」と思う立派な送電線監視所があるが、どうやっても中には入れないので写真を一枚撮影。意味なく監視所をぐるっと一周して先に進む。
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送電線監視所から少しいくと、白崩避難小屋。ネットでこの小屋を調べると陰気臭くて何だか泊まるのは快適じゃないイメージがあったのだが、実物は違ってちゃんとした綺麗な小屋だった。外観よりは内部が狭いのと、入口の扉が壊れていて隙間風が少し入りそうな感じがするが、十分泊まれそうだ。小屋の裏手にはテント泊するには快適な平地のスペースがあり、展望もよく最高のテント泊が出来そうだ。
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避難小屋の入口の階段に腰かけて、目の前に広がる谷川岳の景色を見ながら菓子パンを食らう。あまりにも良い場所で、「ここにテント泊してゆっくり本を読んだり付近を散策するだけでも最高の1日が送れるんじゃないか」と思ってしまうが、今日中に下山しないといけないで重い腰を上げて朝日岳に向かう。
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白崩避難小屋からジャンクションピークまでの間は残雪と夏道の歩きが交互に続くが、雪も固くなくアイゼンは必要としなかった。
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太陽が上がり山肌もクリアに見えてきて、憧れの稜線もバッチリ見えていて一人で大興奮。
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コースタイムをオーバーして、バテバテの状態でジャンクションピークに到着。ジャンクションピークという名前からして「さぞ展望が良い場所なのだろう」と期待していたが、単なる分岐点であり拍子抜け。標識に巻機山と記載されていたが、夏にここから巻機山まで歩けるのは藪山のスペシャリストか学生位のものなので、このご時世に行政がよく記載を許したなぁと思った。
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ジャンクションピークから朝日岳方面に向かうと、あと半月もすれば高山植物で賑わう湿原の残雪と木道歩きが続く。残念ながらまだ時期が早くてショウジョウバカマ位しか咲いていなかった。
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ジャンクションピークからは大した起伏もないので、楽々で朝日岳に到着。到着した朝日岳からの展望は今回かなり期待していたのだが、期待していたとおり尾瀬・日光・上信越の山々が見える360度の大パノラマが広がっており、遥か先には山頂部に残雪をまとった富士山まで見えて、最高のパノラマ写真が撮影できた。お腹がすいたのでお湯を沸かしてカップラーメンでも食べようかと思っていたのだが、朝日岳の山頂は風が非常に強くて半袖シャツ1枚では風邪をひいてしまいそうな位寒い。休憩は笠ヶ岳まで先延ばしにして、笠ヶ岳方面から登ってきた男性2人とすれ違うようにして出発する。
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朝日岳のパノラマ写真を見る1朝日岳のパノラマ写真を見る2

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朝日岳から笠ヶ岳の間は小さなピークが連続し、地味に体力を消費する。まだ高山植物の本格的なシーズンではないが、タテヤマリンドウやシャクナゲは咲いており写真撮影と称した休憩を入れながら笠ヶ岳へと向かう。
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疲れていて、地図に記載の大烏帽子、小烏帽子がどれなんだかも気にせずに前に向かって歩いており、ピークを下って蒲鉾型の笠ヶ岳避難小屋に到着。一般の小屋とは違って緊急時用の小屋なので快適性は二の次だろうが、夏にここに泊まったら暑くて寝れなさそうだ。
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笠ヶ岳避難小屋から少し登ると笠ヶ岳の山頂。笠ヶ岳の山頂からは昨日歩いた谷川岳が目の前に大きく広がっており、朝日岳に続いてこちらも最高のパノラマだった。笠ヶ岳の山頂は朝日岳に比べると微風で休憩するには丁度良い位だったので、ここでお湯を沸かしてカップラーメンを食べながら大休止。いつも下山時にあまってしまう食料を残しておいても仕方がないので、菓子パン類も無理やり腹に詰め込んで、今度は最後の主要ピークとなる白毛門に向かう。
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笠ヶ岳のパノラマ写真を見る

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朝日岳、笠ヶ岳、白毛門と標高は下がっていくのだが、主要ピークと主要ピークの間には必ず鞍部があって登り返しが必要であり、気温が上がってきて地味に大量を消費する。
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白毛門の手前まで来ると、もうキツイ登り返しがないのが分かっているので急に元気になり、それでもコースタイムオーバーでなんとか最後の主要ピークの白毛門に到着。この山頂からの展望も見事だが、朝日岳と笠ヶ岳の山頂で展望はお腹一杯。笠ヶ岳で十分休憩したのでパノラマ写真を撮影し、山頂からの写真を数枚撮影してすぐに土合橋登山口に向けて下山する。
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白毛門のパノラマ写真を見る

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白毛門から土合橋登山口までの標高差は約1,000mあり、しかもかなりの急傾斜が続く。10年近く前に登った時は残雪期で壁みたいな残雪をひたすら上り下りした記憶があるが、よくもまぁこんな所を登ってきたもんだと懐かしみながら下る。途中のクサリ場では慣れていない登山者グループがハマって渋滞していたが、横に敷設されたトラロープを使って渋滞を回避して下る。
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松ノ木沢の頭で谷川岳の展望とはお別れだが、もう十分堪能したので名残惜しさは全くない。
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松ノ木沢ノ頭からは鎖を使って岩肌を下った後は、樹林帯の急傾斜の下りが延々と続き、正直道に変化もないので飽きる。癒してくれる花でも咲いていればよいのだが、タムシバ位しか咲いていなかった。
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延々と続く樹林帯の登山道も沢の音が聞こえると終わりが近付き、沢を堰堤の上の橋を使って渡って進むと土合橋の駐車場に到着。駐車場を突っ切ると清水街道に突き当り、バス停近くの木陰でザックの上に座って休憩している2人に挨拶すると、なんと昨日出会った千葉県の夫妻だった。さすがにお互い泊まった各小屋の間のコースタイムが2時間もあるので、互いにもう会えないだろうと思っていたのでびっくり。再び会えたので昨日約束したとおり水上駅まで送らせて頂く事となり、夫妻にザックを預けて僕は車を回収に少し上の谷川ベースプラザの駐車場へ一っ走りして車を回収し、みなかみ温泉街の中央にある「ふれあい交流館」で夫妻を降ろして、一風呂浴びてから帰った。
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