登った山

前黒法師岳、黒法師岳、バラ谷の頭、房子山、鋸山、板取山、沢口山

行程

5月3日(1日目)
寸又峡(05:22)ー前黒法師岳登山口(06:03/06:07)ー林道(07:23/07:33)ー栗ノ木段(08:11)ー白ガレの頭(09:51/10:30)ー前黒法師岳(11:40/11:46)ー林道(12:41)ーヘリポート(12:55)

5月4日(2日目)
ヘリポート(05:31)ー二ツ山(06:10)ーP1812(07:27)-黒法師岳(08:48/09:36)ーバラ谷の頭(11:05/11:24)ー房子山(12:36/12:56)ー鋸山(14:34/14:42)ー千石平(14:59)ー千石沢のコル(15:18)

5月5日(3日目)
千石沢のコル直下(04:34)ー千石沢登山口(05:03)ー五樽分岐登り口(05:41)ー山犬段(06:21)ー板取山(07:25/07:38)ー天水(08:11)ーウツナシ峠(08:23)ー横沢の頭のコル(09:01)ー沢口山(09:25)ー富士見平(09:56)ーヤマイワカガミ群生地(10:29)ー寸又峡(11:00)

ルート図

登山記録

師匠の足元にも及ばないが10年かけてそこそこ山に登っており、次に足を踏み入れる山域は南アルプス深南部と決めていた。「南アルプス・深南部(長野敏夫氏著)」という本を購入し、南アルプス深南部に思いを馳せながら日々を過ごしていると、工場長さんのブログでこんな記事を発見。南アルプス深南部の縦走デビューは是非ともこの記事を参考にして歩きたいと思い、2014年のGWについにこの機会がやってきた。

前日は職場を定時で上がって帰宅。数日前に田舎から送られてきた岩海苔で海苔巻を作って、20時に自宅を出発。東名高速で17kmの渋滞に巻き込まれるが、東名高速を降りて国道362号経由で0:30に寸又峡に到着し、後部座席をフラットにして仮眠する。

04:30に携帯のアラームが鳴り起床。何とか4時間は寝られたが、ここ最近睡眠時間が少なかったのか寝起きが非常に悪い。このパターンで過去に何度も山に登るのを諦めた事があるが、土日の2日間の天気予報は晴れであり、憧れの南アルプス深南部を目の前にして諦めるわけにはいかない。昨日作っておいた海苔巻を食べて出発しようとすると、駐車場近くの蕎麦屋の店主が現れ「ここに駐車はマズイよ、上に停めて」と言われ、一段上の駐車場に車を移動して出発する事となった。
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新緑が美しいアスファルトの遊歩道を進み、天子トンネルを通過。
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「プシュー、プシュー」と音が鳴っているので音の発生源を探すと、遊歩道の谷川沿いに併設されている太いパイプの装置から蒸気が漏れていた。ネットで調べたところ温泉街から4km北にある源泉からお湯をひいているようだ。
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飛竜橋を渡った突き当りを左に曲がり、ここからは荒れたダートの道をいく。
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飛龍橋突き当りを左に折れてすぐのところにある前黒法師岳登山口に到着。この取付き地点が初っ端からガレ場の急登であり、登り始めから重荷が足に負担をかけて辛い。
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登り始めて5分もすると尋常じゃない程の汗が出始めて、この先歩けるのか不安になる。この縦走前に重荷を背負ったり軽いテント泊は経験しておいたが、荷物の重さが全然違うのでこればかりは経験出来なかったようだ。使うか分からないカメラレンズや無駄に多く持ってきている食糧を削ればよかったと思うがもう遅い。立ち止まっては登りを繰り返しているうちに、トレランの男性に追い抜かれ、湯山集落跡に到着。こんな登山道しかない山の中の斜面に集落が?と思うがちゃんと石垣や平なスペースが残っていた。ちなみに後でネットで調べたらこんな情報が見つかり、こんな山奥に温泉や旅館があった事に驚いた。
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九十九折の登山道をヒーヒー言いながら登ると視界が開け、林道に到着。林道にある小屋に入り、ザックを担いだまま倒れて初っ端からKO状態。
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小屋内で10分休憩し、追いついた男性3人組の後を追うようにして小屋付近にある尾根取付き地点から再び登っていく。
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もうあまりに疲れて「あー、こえー(疲れた)」と方言出まくりで、写真撮影と称した休憩を何度も繰り返し樹林帯の中の登山道を登っていく。途中で樹林帯越しに朝日岳の見事な山容を目にして、3月に寸又峡に来た際に恐れをなして登るのを中止したのも分かる標高差だった。
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栗の木の段に到着。もうここまでで地図タイムから20分遅れ。どんなに重荷を背負っても地図タイム位で歩けるだろうと思っていたのだが、ここから先はどんどん遅れ始める。
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白ガレの頭手前にはバイカオーレンが沢山咲いており、重荷を担いだまま低姿勢で手をプルプルさせながら何とか撮影。
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白ガレの頭手前の「イワカガミ群生地」にはまだイワカガミは咲いておらず葉っぱだけだった。
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白ガレの頭に到着。「もう駄目だ」と背中とベルト部分が汗で濡れたザックを放り投げて、レジャーシートを敷いて大休止。白ガレの頭からは明日以降歩く予定の南側の山々の稜線が見えており、朝食べ残した海苔巻を食べながら今後の事を考える。このまま行くと当初予定していた黒法師岳とバラ谷の頭の鞍部に到着するのは夕方遅くになるだろうし、もし行けたとしても翌朝早い時間にバラ谷の頭に登頂する事になり、朝日のコントラストが強すぎて良いパノラマ写真は撮れない。とか何とか自分に都合のよい言い訳を考えているうちに、楽な考えが浮かび今日は水を確保可能なヘリポートでのテント泊に切り替えたら、急に体が楽になった(笑)。
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白ガレの頭で40分も休憩し、出発直前で追いついてきた登山者に挨拶して再びキツい斜面を登り始めると、今度は展望所に到着。こっちは標高が低いから雪はないが、3,000m近い山々にはまだまだ雪がたっぷり。昔GWに北岳に登った頃が懐かしい。そういえばあの頃もバテてたな(笑)。
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前黒法師岳直下から残雪が現れるが歩くには特に支障のない程度の残雪だった。
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バテバテで前黒法師岳に到着。山頂は樹林帯の中にあり展望もないので、パノラマ写真を撮影してすぐにヘリポートに行こうとすると白ガレの頭で会った単独男性と親子ペアも到着。親子ペアに写真撮影を頼まれ、記念撮影してからヘリポートへと下る。

前黒法師岳のパノラマ写真を見る

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前黒法師岳から黒法師岳の間は点線ルートの登山道なので、残雪でコケないように慎重に下る。1ヶ所下り方向に注意が必要な場所があったが、木に大きく×印がペンキで塗られており間違いようがなかった。でもガスっていたら見逃したかもしれない。
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尾根を忠実に辿っていくと、林道に到着。林道上部に道が付いているが無駄な体力は使いたくないので、林道を進む。林道に生えている枯れ草がこの犬が沢山いるように見えておかしかった。ついでに犬の事を考えながら林道を歩いていると、目の間に鹿の死体(閲覧注意)がいきなり現れて、久しぶりに大きな声で「Oh!」と声をあげた。
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ヘリポートに到着。ここで湯山集落手前で追い抜かれたトレランの方が早くも黒法師岳を折り返して来たところであり、暫し雑談。この方に聞いたら、黒法師岳には11時位に到着したとの事。5時間位で黒法師岳を折り返してヘリポートにいるなんて、僕からすると超人みたいに思えて何とも凄い人だ。僕も三脚とカメラを片手にトレランで各地の山頂のパノラマ撮影を・・・なんて想像してみたが、どう考えても無理無理。僕にはチンタラマッタリとテント泊でゆっくり写真撮影する方が向いている。トレランの方にこの先の情報を沢山教えて頂き、お礼を言ってお別れする。
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ヘリポートからすぐに場所にある二ツ山に向かう尾根の取付き付近にテントを設営。少しいやかなり風の影響を受けるが、テントの入口を開けると目の前に苦労させられた前黒法師岳が見える位置に設営した。
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テント設営後、林道を南(上の写真のテントの奥に進む)に4,5分程いくと枯れ木に「水」と書いた地点があり、消火器が落ちており、消火器の場所から下に少し下ると水が流れていた。テントからは往復で10分位だがまた来るのは面倒くさいので持ってきた全てのボトルに水を詰め込んでテントに戻る。
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水汲みを終えて周囲を散策。ヘリポート付近からは明日登る黒法師岳やバラ谷の頭も見えておりルートをチェック。時間はまだ14時台であり、コーヒーを飲みながら今回の旅のお供に持ってきた「黒部の山賊」の読んで至福の時間を過ごす。暫くすると男性3人女性2人のグループも到着し、僕がテントから更に水場に近い位置にテントを張っていた。黒部の山賊を半分読み終え、仮眠すると夕方であり、荷物を少しでも軽くするためにパスタを食べ、翌朝の朝食分の米も事前に炊いて19時頃に寝た。
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2日目につづく